病院の外来には様々な人が来ます。
脳神経外科の外来にも様々な人が来ます。治療がある程度落ち着いて元気に通っている人もいれば、定期的な画像のフォローで戦々恐々としながら結果を聞きに来る人もいます。すごくおっかなびっくり紹介状を持ってきて、あと何年生きられますかって聞いてくる人もいます。
厳しい結果を伝えないといけない時も多いですが、なるべく一笑いはしてもらって元気になってもらおうという姿勢で取り組んでいます。が逆に笑いを取ってくる人もいます。
外来での徒然 野上さん
野上さん。外来の看護師さん。傷の処置やシャントの圧の調節など外来でちょっとした人手が必要な時に手伝ってくれる看護師さんです。いつもニコニコです。
ちょっと私が疲れた顔していると「はぁ先生、もう翼が必要なの?」とレッドブルを勧めてくるちょっと変わった看護師さんです。
バレンタインのときです。
チョコを上げるなどの風習はないのですが、今年は外来クラークのナシモリさんと野上さんが脳神経外科医全員分のチョコを用意してくれていました。
基本的に病院の外来はブロックに分かれていて脳神経外科以外の科もあります。大体が3つくらいの科で一つのブロックを形成しています。
ナシモリさんは脳外科についてくれるクラークさんなのでチョコは脳神経外科の分しかありません。ナシモリさんが小さな声で
「先生、脳神経外科の分しか用意していないので少し内緒でお願いします」
といってチョコをくれました。その時野上さんがきて
「せんせいー、チョコはね脳神経外科の先生の分しかないから、特別よ特別、内緒よ内緒」
と外来中に聞こえる大きな声で言ってきたのです。私とナシモリさんは頭を抱えながら笑ってしましました。