外来での徒然

ただいま

病院の外来には様々な人が来ます。

脳神経外科の外来にも様々な人が来ます。治療がある程度落ち着いて元気に通っている人もいれば、定期的な画像のフォローで戦々恐々としながら結果を聞きに来る人もいます。すごくおっかなびっくりな様子で紹介状を持ってきて、あと何年生きられますかって聞いてくる人もいます。

厳しい結果を伝えないといけないときも多いですが、なるべく一笑いはしてもらって元気になってもらおうという姿勢で取り組んでいます。が、逆に笑いを取ってくる人もいます。

〇外来での徒然 コニさん再び

コニさん。いわゆる田舎の過疎地に住んでいますが、毎回1時間以上娘に運転させて外来に通ってきます。もともとは脳梗塞になって、精査で頸動脈狭窄を認めた方です。ステントで頸動脈の狭窄を広げた後の経過フォローで通院しています。

 コニさんには「娘さんも大変だから、処方は近くの病院に紹介状を持って受診して、そっちで薬出してもらったいいよ」と言っても頑として聞かずに外来に通ってくれています。

 コニさんはいつもおもしろい世間話をしてくれます。

 コニさんの家の前は通学路になっています。朝は小学生におはようというのが日課です。帰りもなるべく「おかえり」といっているようです。

 小学校4年生くらいの男の子ですが、帰りにコニさんが家の前にでていないとわざと大きな声で「ごほん、ごほん、、、ごほん、ごほん」って咳払いしてコニさんがでてくるのを待っているみたいです。出て行って「おかえり」っていうと

   「ただいま」

っていって去っていくそうです。