日々思う事

3年目研修医:宇宙人から、強く儚いものへ 

中規模の病院だと若い先生と中堅の先生がチームになって入院患者さんを診ます。

3年目の後期研修医はたいてい自分のような中間管理職とペアになります。

話は変わりますが「指導医講習会」というものがありました(2016年頃)。
今もあるようです。
厚生労働省が推進(?)している、指導医として研修医をおしえるための講習会というものです。

当時は2日間監禁されるような感じでのワークショップだった気がします。

あまり意味のないワークショップなんですが
そのなかで一つ秀逸だったものがあります。

【研修医は宇宙人だと思え!!】

宇宙人:比喩的に、常識とはかけ離れた言動をする人、何を考えているかわからない人

我々中間管理職は、君たち研修医を常識の通じない宇宙人、と思って接しろと厚労省に言われているのだよ(笑)

そうして宇宙人扱いされて2年間の研修生活を学んできた、半分学生さんのような3年生が、自分のような中間管理職とチームを組むわけです。

新たな3年生が自分とチームを組んだ4月はいつも

早く人間になりたい!(by 妖怪人間ベム)って思えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!


と叫ぶことになります。まぁ皆さん優秀ですので、だいたい1年で人間になっていきます。

【3年目の研修医:私見です】

初期(04月-06月) 「右も左もわからないのになぜか自信満々で偉そうな医師」
・勝手に処方をだす/変更する、教科書/ガイドラインを調べず自分で判断する
・上級医と決めたことも勝手に変更する

非常に危うい時期です。気を付けましょう!

中前期(06月-08月) 「何もできない、しらないことに気付き元気のない医師」
・自分が行おうとしたことがほぼダメ出しされる
・言われた通りに動くことをだいたい是とされる

非常にかわいそうで辛い時期です。頑張って乗り切りましょう! みんなそうです!

中後期(09月-12月) 「少しでもできるようになろうと頑張る かつ 謙虚な医師」
・言われた通りに動くことで、病院のシステムやEBMにのっとった治療というものを学ぶ
・言われた時に、すでに終わっている、先回りができるようになる

ちょっと楽しく嬉しくなる時期です。手術も少しできるようになります。
夏休みを1週間もらって、彼女に俺できるんだぜってアピールしましょう。
出来ていると思っているのは自分だけという儚い夢のような勘違いの時もありますが(笑)

後期(01月-03月) 「ちょっと上級医の手伝いができ充足感をもって仕事をする医師」
・先回りができるようになり、上級医の確認がだんだんと無くなってくる
・時間が足りなくなる。忙しいと感じる。

だいぶ成長を実感してますね。充実もしてますね、でもすごく忙しいですよね。
歯車として立派になってきています。
上級医が君のために使った時間をやっと返済するときが来たんです。
最後の踏ん張りです。筋トレ最後の1回分です。頑張りましょう!!!


期間の長い短いはありますが、大体このような経過をたどります。
本当に忙しくて、愛する人に会えず、連絡もできず、すれ違いばかり。
結果として破局することもしばしばです。


どの科を選択しても医師3-4年目は【強く儚い者たち】になりがちです。
コッコッコーです。

気を付けましょう、ってどう気を付ければいいんだよ!!

パワーーーーーーーーーー!!!