2024年1月1日元日に大地震が能登地方を中心に起きました。
被害は自分が予想したよりはるかに大きいです。
YoutubeやTVで様子が映し出されますが、何度も訪れたことがある風景が壊されているのは正直見たくないです。
震源地からある程度離れている病院は、被災地から搬送されてくる患者さんをできる限り粛々と受け入れ、対応するのが役目です。
脳外科の対応の多くは頭の外傷です。
骨が陥没して脳にささったり、頭蓋骨が割れて皮膚もきれて外気と交通していたり、脳が傷ついて大きな出血を起こしていた場合などは手術の適応になります。
そのほかストレス、脱水などの影響で脳卒中になった方の一部も手術の適応になります。
手術適応となった方は、何とかして正常に機能している病院まで運ばれ、手術を行います。
外傷の原因はたいてい、天井がふってきた、棚が倒れてきた、などです。
たいていが明らかにおかしいですね、笑えませんが。
・自分の外来に来てくれている患者さん達の安否はもちろん気になります。
・地域を活性化し明るさをもたらしてくれる子供たちの心理状態も気になります。
・外勤先としてお世話になった方々、看護師さんや同門の先生方の心労も気になります。
・医療者がつぶれないかも心配です。落ち着いた後にやめてしまわないか心配です。
ひとりひとりできることは少ないですが、微力を掛け合わせて何とか最小限の被害で乗り切りましょう。パワーーーーーーーーーー