外来での徒然

ある男性の一言

慢性硬膜下血腫という疾病があります。外傷によって頭蓋骨と脳の間に血がたまります。

血がいっぱいたまると血が脳を圧迫します。小さな穴を頭蓋骨に開けて血を吸いだす手術を行います。基本的に手術後症状は消失します。

慢性硬膜下血腫に対して手術をした70代前半の男性カサイさん

CTでは血腫も消失し、終診となります。

わたし「画像は大丈夫です。もう来なくていいですよ」

カサイさん「そうか、それはよかった」

わたし「これで通院は最後です。なにか質問とか思ってることとかありますか?」

カサイさん「別にない・・・・・が、1日1日老人に近づいているわ。

70歳と言えば古希、敬老の日に祝われるイメージです。
70歳になっても大して病気もせず老人という感覚を持たず、
「少しずつ老人に近づいているなぁ」という感覚でいられるのはすごく幸せなことなのかもしれません。

よし体を鍛えよう!!