外来での徒然

地域の見守り

 

病院の外来には様々な人が来ます。

脳神経外科の外来にも様々な人が来ます。治療がある程度落ち着いて元気に通っている人もいれば、定期的な画像のフォローで戦々恐々としながら結果を聞きに来る人もいます。すごくおっかなびっくりな様子で紹介状を持ってきて、あと何年生きられますかって聞いてくる人もいます。

厳しい結果を伝えないといけないときも多いですが、なるべく一笑いはしてもらって元気になってもらおうという姿勢で取り組んでいます。が、逆に笑いを取ってくる人もいます。

〇外来での徒然

コニさん。いわゆる田舎の過疎地に住んでいますが、毎回1時間以上娘に運転させて外来に通ってきます。もともとは脳梗塞になって、精査で頸動脈狭窄を認めた方です。ステントで頸動脈の狭窄を広げた後の経過フォローで通院しています。

 わたし
「娘さんも大変だから、処方は近くの病院に紹介状を持って受診して、そっちで薬出してもらったいいよ。」

と言っても頑として聞かずに外来に通ってくれています。まぁうれしいんですが。

 コニさんはいつもおもしろい世間話をしてくれます。

 わたし
「ちゃんと朝ご飯とか思い出すようにしてる?認知症気を付けてる?」

コニさん
「そうね、近くにスーパーがあるんだけどね、いくつか買うのを忘れて1日に2回とか行くこともあるのよ。そしたらね、スーパーの人がね、コニさんコニさん、1日に3回もスーパーくるようなら認知症だって娘に電話するからね!!っていうのよ。田舎だと見守れてる感があって良いわよねぇ」

って。確かに見守られてる感じしますが、話がかみ合ってなくないですか?(笑)
田舎っていいですね。