外来での徒然

妻への甘え

病院の外来には様々な人が来ます。

家族と一緒に来院してもらうほうが、医療者側としては病状の理解や内服コンプライアンスが良い気がします。ですのでなるべく家族と一緒に外来に来てもらっています。
話好きの家族もいますし、全く話さず後ろで見守っている家族もいます。

〇外来での徒然 中さん

中さん。電気会社の元社長さん。頸動脈狭窄に対してステント留置をした方で、正常圧水頭症でLP shuntが入っています。偉いさんなのにいつも笑顔で毒をはきます。

かかりつけの先生とも良好な関係を築いている(信用しとる参照)ようで、血圧もちょっとずつ下がっているようです。

私「最近はかかりつけの先生のいうことをちゃんと聞いていますか」

中さん「あぁん、まぁ薬はのんどる」

私「なんか心配なことがあったらちゃんとかかりつけの先生に相談してくださいね、かかりつけの先生のところには奥さんと一緒に行ってるの?」

中さん「おぅ、これ(奥さんを指さして)と一緒にいっとる。まぁついてこんでもええっていっとるのにな」

私「奥さん、優しくていいですね」

中さん「まぁまぁやな(笑)」

中さんの奥さん
「先生、うちの主人ほんとうにだめなんですよ。かかりつけの先生、最近主人じゃなくて私に話しかけるんですよ、主人話聞かないんですよ」

中さん「おおぅ、もうこれ(奥さん)にまかせとるから。聞かんでもええんやで、ふふ」

『ええんやで』 じゃなくてそれだめなやつですよ、中さん。